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もともとの体質遺伝はあると思いますが、直接の原因となる事も多いはずです。出産、中絶、流産、精神的な疲労、または過酷な肉体疲労、等により、肝に貯蔵されている、血液そのものが不足してしまうわけです。血には陽気と言われる（熱）があるわけですが、血そのものが不足する事により全身が冷えると言う状態になるわけです。あるいは上下の陰陽のバランスが崩れる事により、顔はのぼせ、足が冷えると言う症状が出ます。手足ともに冷えて、しもやけが出来やすくなります。血が少ない為に月経に異常も出ます。また、夜中の２時ごろに眼が覚めてしまうことなども起きてきます。 同じ陽気の不足でも腎の陽気不足や脾の陽気不足があります。これらの陽気の不足でも冷えが出ます。ただ血の陽気不足とは治し方が違います。相談シートへ

（冷え性の体質）眼に特長がある人が多い、眼の大きな人、小さな人、切れ長な人、と言うように。どちらかと言うと眼の小さい人は体質として冷え性になりやすい。性格的には何事もキチンとしなければ、気がすまない人が多いように思います。ちょとイライラしながら一生懸命やりすぎる事により、肝の血が不足して冷える、行動力もなくしやすい。
偏頭痛や肩こり、めまい、動悸、不眠、疲労、貧血、腰痛、下痢、などを症状として出やすいのです。特にひどくなると不妊症、うつ病、円形脱毛症、神経麻痺などを起こしてしまいます。

血の不足から来る冷え性のお話をさせていただきました。でもその血の不足はなぜ起きるのでしょう。東洋医学的に人体の生理をお話しすると、腎臓は腎水と言う体液の多いところです。この腎から脾臓は腎水を取り上げて、その腎水を胃腸に送って胃腸を働かせ、陽気と血を造らせる。造られた血は肝臓に貯蔵されて心臓より血管を通って全身に送られる。これがまた腎の水となります。 また胃腸で作られた、陽気は肺に送られて全身を巡り各臓器の陽気となります。人体の生理はこの様な関係にあります。ここで大切なのは胃腸の働きです、もともと体質として胃腸の陽気が少なく冷え易い人が、果物の食べ過ぎや冷たいものの飲みすぎ、また、食べ過ると、胃腸で陽気と血とが出来ません。冷える場所に長く居る、あるいは疲れすぎると同じように胃腸の働きが弱ります。したがって血と陽気が出来ません。　

脾胃の陽気不足には、乾姜と言う薬味を用います。生姜の根を乾燥したものです。脾胃虚寒に用います。
肝の陽気不足には、当帰と言う薬味を用います。セリ科の根を乾燥したものです。婦人科の主薬で、補血に用います。
腎の陽気不足には、附子と言う薬味を用います。キンポウウゲ科（トリカブト）の根を炮り用いる事が多い。温脾腎・散寒止痛・強心作用があり温め痛みをとる作用がある。
肺の陽気が不足した時は、細辛と言う薬味を用います。ウマノスズクサ科の根を付けたままの全草を用います。外感風寒・鼻づまりや鼻みず、痰が絡むなどに用います。

脾（胃腸）の陽気不足の人は痩せている人が多い口も小さく唇も薄い人が多く、全身が冷えやすい、食べ過ぎると下痢になりやすく、腹痛を起こしやすく、全身が疲れやすい。冷たいものは避けるようにして、胃と腸を冷やさない事です又、胃腸で血を造るのに必要な栄養素がアミノ酸です、体質的に胃で消化吸収することが出来にくい訳ですから、できれば吸収しやすい液体のアミノ酸製剤を、おすすめします。鉄剤を処方されている方も多いと思いますが。胃や腸に負担がかかる為便が黒くなるとか、胃もたれなどが起きてしまう方も多いと思います。肺の陽気が少ない人は、色白で薄い体毛が多い、風邪もひきやすく、くしゃみや鼻水が出やすい、小便が近く、下痢にもなりやすい。少し軽い運動をおすすめいたします。これにより肺気が循環して、陽気が全身にめぐり、冷えを治します。
それでも人それぞれ環境や遺伝その他が違います、貴方に合った漢方はそれぞれ違うと思います。その漢方薬を見つけて組み合わせるのが私達「漢方薬局」の仕事です。それには、あなたのことを知らなければ処方できません、出来れば直接お会いしてお話を聞きたいと思いますが、それが出来なければ相談シート にお電話番号記入していただければこちらからお電話差し上げます。

東洋医学では（肝は血を蔵す）肝臓は血液をたくさん溜め込んでいる所と言う表現をしました。この血が外因（風邪を引くなど）や内因（ストレスなど）を受ける事で。熱をもったり寒が入ったりする事があります。熱をもったまま長く続くと（お血）と言って下の図の左のような状態になります。血圧も高くなります特に最低血圧が高くなることが多くあります。血栓も出来易く、動脈硬化の危険性が高まります。更年期の女性の方に多く見られます。

血も｢気の作用」によって全身に巡ります。気が不足（気虚）すると、血行が悪くなり、太っていて血色はよいが、肌がむくんだように白く、なんとなく具合が悪く肥満体になりやすい、これも水が多くて冷え性になります。また、反対に気が充実していても血が不足(血虚）すると、全身に血が巡らなくなり、やせて血行が悪くなる。つまり「栄養不足」となる。つまりアミノ酸が必要な一般的な冷え性です。
東洋医学では（肝は血を蔵す）といいます。血がありすぎれば怒り、不足すれば恐れる、と言うように血の過不足で精神や感情的な面にまで大きく影響を及ぼすとあります。たとえば逆にもの凄く怒れば気血が逆上しのぼせがおきると言うようになります。

脾胃（胃腸）が弱く血そのものが産生されない、（血そのものを造るのに必要な栄養素がアミノ酸です。アミノ酸をたくさん含んでホルモンバランスを整えるプラセンタを併用すると効果的です。）やせ型で顔色もすぐれず、まぶたの裏側が白い、爪の色が白い、冬にはしもやけが出来易い、すぐ疲れる、特に目の疲れがひどい、このタイプは（当帰建中湯や、この漢方薬、）が考えられます。これにめまい、や頭痛、むくみ、が加わると（この漢方薬）などが考えられます。
又、前の症状に食欲不振、胃の中に停滞感がある下痢や軟便で、口の中にうすい唾液がたまる、小便の回数が多くなるタイプの人は（この漢方薬や・双参）などです。それでも迷った時は相談シートへ

学校や職場人間関係からのストレスや、子育て家事などによるストレスは交感神経を刺激して、自律神経を乱します。この自律神経の崩れから冷え性になります。まじめで几帳面タイプの人が多いですね、生理前になると胸や胸脇が張る、肩甲骨の裏側が凝る、目の奥が痛い、少し便秘がち、不眠、などの症状があると、（この漢方薬・　錠剤なら・や・この漢方薬も）などが考えられます。又、眠れない、考え事が多く、不安、落ち込んだ考え方をする、などがあると、（この漢方薬）などが考えられます。このタイプも少し上半身にのぼせが出ます。それでも迷ったら相談シートへ

胸から上はのぼせて暑いのに手足が冷える、ひどい時は冬でも顔や頭から汗が出るくらいになります、上下の陰陽のバランスが取れません、骨盤内の血が停滞していると思われます、子宮筋腫などでも診られる症状です。
（この漢方薬）などが考えられます。